相談の多いインテリアショップ | ファニチュアヒロシ
2020.07.21

<Zoomでの面談風景:ファニチュアヒロシ・伊藤社長(下)、玉手CO(左上)、佐藤CCO(右上)>
【事業者さま成果事例のご紹介】
ヨーロッパの豊かな暮らしをお客様と一緒に考えるお店
アンティーク家具 ファニチュア ヒロシさん。
仙台市の本町家具の町に立地し、創業40年超。ヨーロピアンテイストを特徴とするインテリアコーディネートのご提案から内装工事、家具修理、家具小売りまで取り扱う当社。
代表の伊藤 博司社長のこれまでの経験や人脈から新たな取り組をし続けており、今ではネットを活用したリモート相談やネット販売まで精力的に変化し続ける方です。

(当社店舗外観)
今回は、当拠点の佐藤チーフコーディネーターと、玉手コーディネーターが継続的にご支援をさせて頂いたファニチュアヒロシの伊藤さんへ、よろず支援拠点を活用した成果事例についてインタビューをさせて頂きました。
相談の最中に新型コロナの影響が拡大したのですが、それすらもうまく取り入れて変化し続ける伊藤社長はすごいと思います。ぜひお読みください。
●アンティーク家具 ファニチュアヒロシ
【Web】https://www.mandh.co.jp/
〒980-0014 宮城県仙台市青葉区本町2-5-15
電話番号:022-225-0564(毎週木曜、第3水曜をのぞく)
●当拠点の主な支援コーディネーター

佐藤創

玉手敏順


●インタビュー記事
-よろずに来訪したきっかけを教えてください。
日本政策金融公庫の担当の方からご紹介を頂き、経営相談や融資の相談を受けられる、ということでご案内頂いたのがきっかけです。
その時私は、インターネットやSNSをどういうふうに連携してどう活用するのか、なかなか思うように形にならなくて悩んでいたので、そういったことも相談できると公庫の担当者からお話を伺ったのです。
それで一度相談をさせて頂きたいと思いました。

(日本政策金融公庫仙台支店・よろず出張相談会のチラシ。2020年8月から相談再開します)
-よろずに相談したことはどういったことでしたか?
まずはホームページやSNSを活用して、どのように売上アップにつなげていくのか、と言ったところを相談しました。
当社のコンセプトや事業内容を書き出し、それについて丁寧にヒアリングをして頂きフィードバックを得られたのでとても整理されていきました。これまでどのようにまとめていけば良いのか悩んでいたので助かりました。
また相談を継続している最中にこの新型コロナの影響が発生。店舗への来店客が減り売上減少したため、公庫のコロナ特別融資の申し込みをさせて頂きました。
-経営相談をしていただき、結果として社長の方でカタチになってきたと思うのはどういったところでしょうか?
今までは店舗での小売りを中心にしていましたが、強みの整理をじっくりと行えたことで、当社の事業コンセプトを「相談の多いインテリアショップ」という形で整理できたのが大きかったです。
その結果、お客様に対して「何を相談できるのか・何ができるのか」を明確にすることができました。「相談」という手段を軸にして、お客様の身近なところから暮らしづくりを改善していきませんか?というメッセージを打ち出すことができるようになりました。
コンセプトが明確になったので、ホームページや情報発信も整理できました。
ホームページを継続的に改修したことで、ホームページからの問い合わせも増え、今では毎日のように問合せが入るようになりました。
問い合わせの内容も変わってきており、これまでは家具の修理や椅子の張替えといったメンテナンス関連が多かったのですが、それに加えてオーダー家具製作だったり、インテリアコーディネートなどより付加価値の高い問い合わせが増えてきました。
また、当店ではウィリアム・モリスの作品を使ったショールーム「モリスの部屋」を作っているのですが、その情報発信もできたことで、「モリスの部屋」を見に来る方も増えました。

(ファニチュアヒロシさんの2階に作られたショールーム「モリスの部屋」)
さらに、公庫さんへのコロナ特別融資の申込に当たっては、資金繰り表の作成支援、コスト削減策の検討だけでなく、今後のコロナの時代に即した売上拡大に向けた取り組みを事業計画書に盛り込んで提出したことで、みごと融資を受けることができました。
単に守りだけの計画策定ではなく、コロナ時代に即した売上拡大の提案を頂けたのがよかったです。
ー私(佐藤)は計画作りにも取り組ませて頂きましたが、ネットやSNSを活用した前向きな計画を盛込んで、実際にも取り組まれていますよね。
はい、ホームページでの情報発信、BASEでのネットショップ開設、またBASEとインスタを連動させた情報発信にも取り組んでいます。
BASEは始まったばかりで、これから伸ばしていく感じになるかと思います。

(ファニチュアヒロシさんで立ち上げたBASE。モリスの作品が並ぶ)
佐藤さんには、ホームページとブログ、SNS、BASE、メールマガジンなどの各種Webツールを、有機的に連携させて情報発信するという、Web広報の全体像を提案頂いたことで、今後の取組みの方向性が明確になりました。
コロナの時代でネットでの情報発信がますます重要になってきていたので、良かったと思います。
また玉手さんにご指導いただき、SNSとブログ、ホームページを連携させ、点ではなく面で情報発信をする仕組みづくりに取り組んでいます。
SNSをやりたいとは思っていましたが、どう連携するかとか、どういった情報をいつ発信するのかとかがわからなかったので助かっています。

(伊藤社長と玉手コーディネーターの相談風景)
-いろいろな取り組みで成果がでていますね。ちなみに、よろず支援拠点からの提案に取り組んでみて、苦労したなあ、と思うことはありませんでしたか?
そうですねえ、2020年の2月9日あたりでしたかね、公庫さんで初めてお会いして。
そこから約5カ月たちましたけど、すごくかなり内容の濃い、そして頭をすごい使ったと思います。
今までこんなに頭を使ったかなと笑
これまでも考えていましたけど、同じことをグルグル繰り返していたような感じでした。それでお客さんが見えていないというか、今までは、本質的なことが見えてなかったんだと気づけました。
本質的なところが見えてくると頭の中が整理され、筋道ができて、求めているところにどんどん近づいて行ったように思います。
今までもホームページを更新してはいたのですが同じ内容が多く、自分の想いを一方的に発信する内容に偏っていたことがわかりました。

(改善していった当社のホームページ・伊藤社長プロフォールページ)
よかったのは、常に傍にいて相談できて、ヒアリングしていただき、取り組みについてご指導していただいたことです。悩みながらも文章化していき、それを実行できたのがすごく良かったと思います。
私の中でも時間の使い方が良くなったと思います。オンとオフ的な感じでメリハリがつき、毎日が楽しくなったんですよ笑
体の調子もすごくよくて、私テニスをやるんですけど、週に2~3回くらいできています。
そのくらい仕事だけでなくプライベートも含め、時間の使い方が良くなりました。
ー経営相談をしてプライベートまで改善したのはすごいですね笑
ちなみによろず支援拠点との相談で初めてZoomをご利用されたと思いますが、それをもうさっそく自社の相談に活用されているんですよね?
はい、Zoomを使ってのインテリア相談を取り入れました。
一旦来店されたお客様にアプリを入れてもらうようにお伝えしたり、業者とはテレビ会議での打合せをしたりできるようになりました。
そうなってくるとテレビ相談用のおしゃれな背景・壁紙にニーズが出るのかなあ、と思っており売り出せないかと思っています。それも今後相談させて頂きたいです。

(ファニチュアヒロシさんの、Zoomでのインテリア相談を案内するWebページ)
-ファニチュアヒロシさんのお店の特徴など教えてください。
店舗を中心に国内家具・輸入家具を取り扱っています。また室内インテリアの提案、家具修理などを一括で幅広く承っております。
また当店は、お客様からの相談が多いのが特徴です。相談も長時間かかりますし、メールだとかなり長文になることもあります。
暮らしをテーマにしているので、お客様で1つの仕事が終わりだんだんと家の中が片付いていくと、またさらに別の暮らしの課題が出てくるので、継続的なインテリアコーディネートのご相談を頂くことが多いです。
一旦お付き合いのあるお客様から気に入っていただいて、何度もご相談を頂けるのが特徴だと思います。

(ファニチュアヒロシさんのインテリアコーディネート事例より)
ー家具の修理のご依頼でも、一品ものの修理依頼が多いとか?
そうなんです。明確には言えませんが国内テーマパーク内の一品ものの家具、もうほとんど芸術品として飾っておくようなものとか、ヨーロッパの大使館からも家具修理のご依頼を受けることがあります。
家具屋さんというイメージが大きいのですが、内装工事をする職人さんとのつながりも多く、雨漏り工事なども請け負っているのです笑

(家具修理の一例・伊藤社長のインスタより)
ー伊藤社長ご自身も文化芸術に造詣が深くて、ワインの会とかを主催されていますよね?
もう震災くらいからやっているんですけど、ちょうど本町家具の街から家具店が少なくなってきて、家具商店街の皆様と打合せをやっているとお酒を飲む機会が多くなってきました。
そのときに私がワインの話をすると、「一度ちゃんとワインの話を聞きたい」という事になり、その際に料理を持ち寄ってワインのちょっとした話をすることが多くなりました。それが、もう28回くらいの開催になっています。コロナの影響で今はできていませんが。
-これまで、5カ月以上当拠点でお付き合いさせて頂いたのですが、率直によろず支援拠点に相談してどう思いましたか?
とても方向性も見えてきたし、なおさらコロナの影響もあり時間があったのでしっかり経営の見直しに取組めて整理できました。
毎回整理したものをみなさんに見て頂いて整理していただきブラッシュアップし、次の課題解決につなげていけたので、すごく私は感謝しています。
みなさんそれだけ時間を使ってこれだけ支援していただけるとは。
今まで多くのコンサルにお願いしてもここまではやってくれなかったので、今後も相談させて頂きたいと思います。
-最後に、よろず支援拠点に相談しようか迷っている人へのメッセージがあればお願いします。
いろいろな不安とか迷いとかあると思うんですが、自分で考えるだけでなく、一度書き出してそれをよろずさんに見てもらって、ヒアリングしてもらって、それに合った提案をしていただくと、とてもいいんじゃないかなあと思います。
どういう風に相談していいのかわからない方も多いので、私も事業者さんをどんどん紹介させて頂きたいです。
インタビューは以上です。皆様も当拠点へご相談にいらしてくださいね。
「資金繰りをなんとか安定させたい」
「こんな商品のアイディアがある」
「今後の経営計画を考えたい」
そういった事業者様の想いを受け止め、確実にカタチにするのが、当拠点です。まずはお気軽にお電話ください。
想いをカタチにする経営相談所、それが宮城県よろず支援拠点です。
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