コーディネーターの昼休みvol.4 「消えた髪の毛編」
2020.07.06
コーディネーターの昼休みvol.4 「消えた髪の毛編」



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皆さまこんにちは。宮城県よろず支援拠点の出水(いずみ)です。


本コラムは、「コーディネーターの昼休み」と題し、コーディネーターたちがランチ中にしているゆる~い雑談をお届けします。

肩ひじ張らず、お気にゆる~く読んで頂ければと思います。


第4回は、「消えた髪の毛編」です。それではどうぞ!


●登場人物の解説

出水
よろず1年目、他のコーディネーターとチーム支援のためのコミュニケーション構築中。好きな食べ物はラーメンとカルビ。


玉手
デザイン、Web/SNS、動画撮影など、IT活用と広報に幅広いスキルを持つ。カラオケではR&Bを歌うらしい。


遠藤
フードコーディネーター。スタイリングやメニュー開発など売上拡大に直結するアドバイスが得意。実は根っからの食いしん坊。



●消えた髪の毛編


遠藤
出水コーディネーター、私、コロナ前にフードスタイリングのセミナーやったじゃないですか。その時の写真を玉手コーディネーターが撮ってくれたんですが、生え際がおかしいんです。



出水
え?



遠藤
生え際がおかしいんです。



出水
この写真ですね。ちょっと小さくてわからないですけど・・。





遠藤
ちょっと、拡大してみてください。





出水
あれ?



遠藤
ね。



出水
確かに・・・生え際が大きめですね・・。どうしたんですか?



遠藤
分からないんです。



出水
なんでこんなことになったのか・・光の魔術師の玉手コーディネーターに聞いてみましょう。



玉手
どうしましたか?



出水
玉手コーディネーターが撮った写真に、遠藤コーディネーターの生え際が大きめに写っているんです。
なんでこうなってしまったんですか?



玉手
(ぎくっ)おそらくなんですけど・・・天井照明の真下のため、必要以上に光が長く当たってしまってしまった結果、広く見えてしまったようですね。
色々原因は考えられますが、シャッタースピードやISO感度の設定で露出がオーバーしているのが主な原因です。
あと、ちょっと色合いも不自然になっていますね・・。申し訳ないです(汗)



出水
シャッタースピード?色温度?
てなんですか?



玉手
シャッタースピードは、人でいうと目をあけている時間です。その間に光を集めたものが写真になります。
色温度は光源が発光する光の色を表す尺度です。色温度が高いと青く、低いと黄色や赤色になります。
商品を自然な色合いで撮影する場合の色温度は5500K(ケルビン)前後だと言われています。



出水
ケルビンっていう単位なんですね。
写真を撮るときはシャッタースピードとライトの色温度に気を付ければいいですか?



玉手
それだけじゃないんです。シャッタースピードの他にもISO(感度)や絞り値(F値)などが・・・(詳細は割愛)
とにかく、蛍光灯の下で自然な色合いで撮るのは難しいですね。



出水
うーむ。事業者さんが商品の写真を撮るときはどうしたらいいですか?



玉手
まず、商品のテーマやコンセプトに合わせてどんな絵作りにするのかを考えて、構図や光の演出を決めますね。



出水
なるほど。



玉手
商品写真を撮るときはストロボによって光を作る作業が重要なんです。



出水
それって、私たちのような素人でもできるんですか?



玉手
プロのカメラマンのようにはいかないと思いますが、カメラの基本を押さえて、ストロボと柔らかい光を作るソフトボックスなどがあればできますよ。



出水
ストロボ・・ソフトボックス・・色々必要なんですね。スマホでも撮れますか?



玉手
厳密にいうとスマホで使用できるストロボって数が少ないんですよ。あるにはあるのですが、お値段も結構しますね。でも、LEDビデオライトを代用して商品写真に近いものは撮れます。



出水
ストロボやビデオライトがない場合はどうすればいいですか?



玉手
自然光を上手に活用する方法もありますよ。自然光と商品の間に光を拡散する千円程度で購入できるトレーシングペーパーなどを置いて、自然光をやわらげ、光が全体に回るようにすると撮影がしやすくなります。
光の性質を知って、光のコントロール方法を把握できれば、魅力的な絵作りは可能ですよ。



出水
そういったところも、玉手コーディネーターの支援では指導してくれるんですよね。



玉手
はい!手取り足取り。



遠藤
では、私の生え際の修正をお願いします。



玉手
すぐになおします!


・・・今回は以上です。

ゆる~い会話の中から何か1つでも経営へのヒントが得られれば幸いです。

事業者様の想いを受け止め、確実にカタチにするのが、当拠点です。
「商品の魅力が伝わる写真の撮り方」のご相談なら宮城県よろず支援拠点へお気軽にお電話ください。


<コーディネーターの昼休みバックナンバー>
コーディネーターの昼休みvol.1 「そろそろ外食がしたいよ編」
コーディネーターの昼休みvol.2 「オンライン裁判ってどんな感じ!?編」
コーディネーターの昼休みvol.3 「フードコーディネーターの魔法の舌編」


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<筆者>
宮城県よろず支援拠点コーディネーター 出水彩子。
これまで海外でのインフラ公共事業や、女川町の復興事業等に携わっており、県内事業者さまの支援に熱意を持って取り組む。得意分野は財務・管理会計で、数字の面から企業を支える。
2020.07.06 18:27 | 固定リンク | 経営ミニコラム
明治村の地産マクロビカフェ | 遠山茶寮
2020.07.06


<Zoomでの面談風景:遠山茶寮・佐藤代表(左上)、よろず支援拠点 遠藤(下)佐藤(右上)>




【事業者さま成果事例のご紹介】

明治村の地産マクロビカフェ「遠山茶寮」さん。

自家栽培無農薬野菜をつかった季節のお料理が最大のウリで、自家製カレーも大変好評です。

オーナーの佐藤さんはマクロビによる心身ともに健康的な生活スタイルを提唱するとともに、独自の「セイバーファイト」という剣術をスポーツとして広める活動もなさっており、とてもユニークで楽しい方です♬
セイバーファイト・スポーツクラブ はこちら

今回は、当拠点の遠藤コーディネーターが継続的にご支援をさせて頂いた遠山茶寮のオーナー佐藤さんへ、よろず支援拠点を活用した成果事例についてインタビューをさせて頂きました。

新型コロナ以前の取組みですが、どんな取り組みをしているのかぜひご参考になさってください。


●地産マクロビカフェ 遠山茶寮(とおやまさりょう)
 【Web】https://toyamasaryo.business.site/



〒987-0702 宮城県登米市登米町寺池前舟橋23-1 電話番号:0220-44-4484 (火曜日定休日)


●当拠点の主な支援コーディネーター

遠藤さゆり
フードコーディネーター。フードスタイリングやメニュー開発など飲食の売上拡大に直結するアドバイスが得意。今回はメニュー開発、試食、インスタ活用、チラシデザイン案で支援。


荒井久美子
デザイナー。女性目線での販促物支援で効果的な広告宣伝が得意。今回はチラシデザイン、メニューブックデザイン支援に携わる。

 




●インタビュー記事

-よろずに来訪したきっかけを教えてください。

いつもお世話になっているみやぎ北上商工会さんからのご紹介で、フード関連の支援ができる専門家がいるというお話を頂いたのがきっかけです。

2019年の10月のことで、新型コロナ感染症の影響の前でした。最初は、新しいデザートを開発したので試食してほしいと思いました。

当店は登米市の旬な食材をつかったメニュー開発をするというコンセプトなので、自分の意見だけでなくプロの方から見栄えも含めてチェックしてほしいなあ、と思ったので紹介してもらいました。




-よろずに相談したことはどういったことでしたか?

最初はデザートの試食で意見を聞きたいと思っただけだったんですが、遠藤コーディネーターからメニュー開発のご提案を頂きました。


遠藤コ-ディネーターからは、具体的に、

「当店は地産地消の取組みを行っていて、とっても素晴らしいメニューがあることが強みですね。

特に当店自慢のカレーは大好評ですが、課題としては客単価が低いことが挙げられると思います。

もうすこしメニューを工夫して、当店の自慢のお料理を十分堪能し満足してもらいつつも、客単価も上げていくことに取り組んでみませんか?」

といった提案を受けたので、ぜひメニュー開発もやっていきたいと思いました。




-メニュー開発の成果はどうでしたか?

結果的には当店メインのお客様である女性客に、当店自慢のカレーと新規開発したミニスイーツのセットメニューを開発することができ、大好評を頂きました。

自分は男性なのでメニューの分量にあまり気づかなかった点があるんです。それを、スイーツのハーフサイズをメニューに加えたり、ミニスイーツとカレーのセットメニューを開発することで、実際には新規メニューを開発することなく、既存メニューのバリエーションを変えるだけで、女性客に受け入れられるメニューを追加できました。

以前はデザートの追加注文が少なく、10人来店すればおふたりくらいが注文していたのですが、ミニスイーツとドリンクセットを追加したところ、10人中半分くらいのお客様がご注文を頂けるようになったのです。


私としては自慢のお料理を多く味わって頂けるのでうれしいですし、お客様もいろんな料理を楽しめるので満足していただいてますし、さらに客単価も上がったのですごくよかったです。ランチの客単価は800円くらいだったんですが、1,000円~1,200円くらいまでになりました。これはかなり大きな改善だったと思います。


(出典:遠山茶寮オーナー佐藤さんのインスタ・テイクアウトカレー(腸を綺麗にする竹炭シーフードカレー&旬のオーガニック根菜薬膳カレーの合い掛け))





-なるほど。大きな成果が出たんですね。ちなみに、よろず支援拠点からの提案に取り組んでみて、苦労したなあ、と思うことはありませんでしたか?

苦労した点?

よろず支援拠点にお世話になって自分で苦労した点ですか?


いやーとくに無いです笑

至れり尽くせりですよ笑
本当に至れり尽くせりで、無料でこんなにしてもらって「いいんだべか?」という感じですよ!

よろず支援拠点に行く際には自分のところで採れた野菜を持っていこうと思っています。日頃の感謝を込めて笑


(Zoomでインタビュー中の遠山茶寮佐藤さん(左)と、遠藤コーディネーター(右))





-それはありがとうございます笑 遠山茶寮さんのお店でこだわっている点など、教えてください。

自分で作っている旬の季節の野菜はほぼ有機栽培で作っていることから、仕入れ値が安く他のオーガニックカフェと比べるとお値段が安いのが特徴です。メニューは季節のお野菜だけで作っているのが大きなウリです。

季節の野菜は体にいいんです。例えば「私冷え性なの」と言っている方で、冬でもトマトやきゅうり、レタスなどの夏野菜を食べていることがあるんです。夏野菜はカリウムが多く、熱を発散するものが多いのです。かぶや大根などの根菜、冬野菜はカルシウムやナトリウムが多くて代謝を高め、体を温める効果があります。

夏は体を冷やし、冬は体を温めてくれる地の野菜を食べる。身土不二というんですけれども、人間の体と人間が暮らす土地は一体で、切っても切れない関係にある、ということを意識したお料理作りにこだわっております。


(出典:遠山茶寮オーナー佐藤さんのインスタ・実際に育てている野菜たち)




-佐藤さんがおすすめの、心が元気になるようなお話も聞けるんですよね?

そうですね笑
お客様が混みあっていないときには、カウンターとかでお料理のお話などさせて頂いております笑

近隣の観光などもご案内できます。有名どころだけではなく、「地元の人しかしらない場所ありませんか?」といったご要望まで、地図付きでお伝えさせて頂いております。




-よろず支援拠点に相談してどう思いましたか?感想などお聞かせください。

もっと早くこういう風に相談していればよかった、というのが感想ですね。
コーディネーターの方たちも入れ替わりがあるんですよね?

いやあ、遠藤コーディネーターは辞めないでいただきたいです笑






-今後よろず支援拠点といっしょに取り組んでいきたいことはありますか?

観光ですね。登米を観光で盛り上げていきたいと思います。
やはり最近はコロナ前ほど客足が戻っていない状況です。当店も今は、お弁当などのデリバリーやテイクアウトが主力の売上になっているので、売上を戻していくための地域活性化が課題だと思っています。


また、現在もインスタの活用方法を継続的に教えてもらっています。
ハッシュタグありきで写真を撮るとか、「タグジェネ」というアプリで関連するハッシュタグを検索するなど、わからなかったことや便利なことを知ることができて助かっています。


また、お料理の魅せる盛付であるフード・スタイリングもとても参考になっています。
フードスタイリングは、写真・チラシ・インスタ等で魅せるための盛付であって、お客様に提供するときと盛付の考え方が全然違うということは目からうろこでした。この知識を活用して今後もチラシやパンフレット、SNS等での発信を継続していきたいです。



(遠藤コーディネーターのスタイリング支援と、荒井コーディネーターのメニューブック支援によって完成した現在のメニューブック)





-最後に、よろず支援拠点に相談しようか迷っている人へのメッセージがあればお願いします。

「悩み無用!」と伝えたいです。

一人で悩んでいないで、すぐに相談に行った方が、手っ取り早く解決できるのでいいと思います。すごくお勧めです。考えてないですぐに相談に行ったほうがよいですよ笑



(出典:遠山茶寮オーナー佐藤さんのインスタ・セイバーファイトはNHKでも取材されました)



インタビューは以上です。皆様も当拠点へご相談にいらしてくださいね。



「資金繰りをなんとか安定させたい」

「こんな商品のアイディアがある」

「今後の経営計画を考えたい」


そういった事業者様の想いを受け止め、確実にカタチにするのが、当拠点です。まずはお気軽にお電話ください。

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<支援事例のご紹介・バックナンバー>
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2020.07.06 08:27 | 固定リンク | 支援事例

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