人手不足時代の経営戦略(1/3)
2018.09.21

宮城県よろず支援拠点コーディネーターの佐藤創です。


現在は、大変な人手不足の状態にある事業者様が大勢いらっしゃると思います。

宮城県の2018年6月の有効求人倍率は1.73倍、同月新規求人倍率は2.51倍であり(出典:みやぎ経済月報2018年8月)、職業を選ばなければ完全雇用市であると言っていい状況です。

求職者からすると売り手市場で大変良い環境ですが、求人を出す企業としては「人の奪い合い」のような様相を呈しており、なかなかに頭を痛めている状況かと思います。


こういった人手不足時代では、

・単に人が採用できない

・賃金をあげなければ従業員が離職する

といった、表面的な事象にとらわれがちですが、短絡的な対策だけで採用・定着の問題が解決するわけではありません。



また単に「今は一時的に人手が足りないが、そのうちなんとかなるだろう」という考え方も、少々問題があるといえます。なぜなら、今般の人手不足は「人口構造の変化による労働市場の大幅な変化」が原因であり、ちょっとやそっとの状況で改善することは見込めないからです。

こうした背景を踏まえ、中長期的な人手不足時代への対応が求められていると考える必要があります。

本コラムでは、3回にわたり、人手不足時代を乗り切るための経営戦略・人事戦略のギアチェンジを図るために、どのような戦略・考え方をすればよいのかをお伝えしたいと思います。



第1回の今回は、事業者さまにて人手不足の状況が解決しないのはなぜか、といった問題提起をしたいと思います。


前述のとおり、今般の人手不足とは、

・人口構造の変化によって、労働市場という外部環境が変わった

ことが根本原因です。

外部環境とは、我々が事業を営む環境そのものです。地球環境や日本の情勢など、個人ではなかなか動かしがたい周囲環境全部を含みます。このうち、「日本の人口構造の変化」および、それに伴う「労働市場の変化」が変わってきています。


外環境を変えることは並大抵の努力では難しいです。よって、1事業者としては、これを所与として受け入れ、自分が変化する以外に選択肢はありません。よって、

・外部環境の変化は受け入れるしかないため、会社の人材戦略および事業戦略を見直す時期にきている

といえるのです。




そういった背景を踏まえますと、みなさまの会社で人手不足が解消しない理由は大きく2つあると推測しています。

1)人手不足がなぜ発生しているのか、真の原因と対策を体系的に把握していない

2)人手不足は一時的な状況だと感じており、人手不足に対応した事業戦略を検討していない

つまり、外部環境が変わったにもかかわらず、皆様の会社での事業戦略・人事戦略を変化させていないので、現在の外部環境に適応できなくなっている可能性が非常に高いということです。


環境に適応できない種は滅ぶ、というチャールズ・ダーウィンの自然選択説を引き合いに出すまでもなく、事業環境に適応できない事業者は長期的な繁栄が望めないのは自明のことです。



では、外部環境の変化にどのように対応していけばよいでしょうか。また、外部環境の変化とは具体的にどのような変化なのでしょうか。

次回以降、その内容を紐解いていきたいと思います。




2018.09.21 08:41 | 固定リンク | 経営ミニコラム

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