経営環境の分析に役立つかも!?政府系のデータサイトを見てみよう(1/3)
2018.07.23
こんにちは。

宮城県よろず支援拠点コーディネーターの鯨井文太郎です。経営改善や事業再生に関する支援を中心に担当しております。

今回から3回に渡り、「経営環境の分析に役立つかも!? 政府系のデータサイトを見てみよう」と題して、下記の通り3つのサイトを紹介したいと考えています。



 1回目:RESAS(地域経済分析システム)
 2回目:J-STAT(地理情報システム)
 3回目:検討中・・・



RESASとJ-STATは、地域の人口動態や経済環境の簡易な分析に活用できます。

 というわけで、まずはRESASを見てみましょう。



【RESAS】とは

RESASとは「産業構造や人口動態、人の流れなどに関する官民のビッグデータを集約し、可視化するシステム(経済産業省HPより)」とのこと。官民のビッグデータが参照できるのですね。ちなみに、経済産業省と内閣官房(まち・ひと・しごと創生本部事務局)が提供しています。

検索サイトで「RESAS」と検索していただくと、以下のようなサイトにたどり着きます。




 こんな感じのサイトです。



 参照できるデータは以下の通りです。



 
人口や産業構造だけでなく、外国人消費や不動産取引に関するデータまであります。

全部を紹介したいところですが、今回は「3.産業構造マップ>小売卸売業(消費)>消費の傾向(POSデータ)」というところを覗いてみましょう。




 ↑こんな感じです。簡単です。地域の飲食料品や日用品のPOSデータが参照できます(但し生鮮食品のデータは参照できないようです)。



 下の図は宮城県内における品目毎の購入金額の割合です(2016年)。アルコール飲料の割合は30.51%と、多いような気がします・・・。



 
そこで、全国と比較してどうなのか。次のグラフを見てみましょう。



 上のグラフから、飲料の消費量に占めるアルコール飲料の割合が分かります。上の横棒グラフは宮城県(指定地域)、下の横棒グラフは全国平均を示しています。水色の部分がアルコール飲料の割合を示しています。アルコール飲料の割合が多いです。

 ですがこのグラフだけで、我らが宮城県では多くの人がアルコールを大量に摂取しているのだ!と断定することは出来ません。なぜならば、上のグラフは割合だからです。例えば、宮城県では清涼飲料などの消費量が極端に低いのかも知れません。

 そこで、もう一つのグラフを見てみます。



 小さくて見づらいかもしれませんが、上のグラフから、1000人あたりのアルコール飲料の購入金額が分かります(単位は0.00円です)。各県ごとにランキング形式で示されています。朱色の棒グラフが、我らが宮城県です。2位です(3位以下とは僅差な気もしますが・・・)。宮城県民は飲みすぎ注意ですね。


ちなみに、上位5県は①秋田県、②宮城県、③熊本県、④島根県、⑤北海道となっていました。

※但し、以上のデータはスーパーやドラッグストアのレジを通過したPOSデータを基に作成されたデータであるという点に注意が必要です。つまり飲食店などでの消費量は含まれていません。上位県では外食よりも、自宅内での晩酌などが好まれている、ということかも知れません。




 このような形で、飲料・酒類の消費量一つを取っても、なかなか興味深い分析が出来るのがRASESです。前述の通り人口や産業構造、外国人消費から不動産取引に至るまで、様々なビッグデータが参照できるので、地域や全国の市場動向を大局的に捉えたいときにお勧めのシステムです。




 以上で今回のミニコラムを終了致します。お付き合い頂きまして、ありがとうございました。




次回は引き続き私の2回目のコラムです。J-STAT(地理情報システム)について紹介いたします。
2018.07.23 08:00 | 固定リンク | 経営ミニコラム

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